
株式会社帝国データバンクは、「医療機関」における倒産・休廃業・解散の発生状況について、調査・分析を行った。
「診療所」「歯科医院」が過去最多を更新して、全体を押し上げる
それによると、2024年の医療機関(病院・診療所・歯科医院を経営する事業者)の倒産(法的整理、負債1,000万円以上)は64件となり、2009年(52件)を大きく上回って、過去最多を更新した。
業態別では「病院」が6件、「診療所」が31件、「歯科医院」が27件となり、「診療所」「歯科医院」が過去最多を更新して、全体を押し上げた。
近年の動向は、コロナ禍前の2019年には過去3番目となる45件の倒産が発生したが、翌2000年にはコロナ禍での事業者支援などを背景に27件に減少。しかし、翌2021年から増加に転じ、2022年、23年と2年連続で40件を超えた。
負債総額は282億4,200万円で前年(253億7,200万円)から11.3%増加し、2000年以降の25年間で5番目に多い水準となった。
集計期間:2024年12月31日まで
集計対象:負債1,000万円以上法的整理による倒産
調査機関:株式会社帝国データバンク
(坂土直隆)