
株式会社帝国データバンクは、2025年に発生した「医療機関(病院、診療所、歯科医院)」の倒産、休廃業・解散の発生状況について、調査・分析を行った。
医療機関の倒産・休廃業解散動向調査(2025年)
2025年の医療機関(病院・診療所・歯科医院を経営する事業者)の倒産(法的整理、負債1,000万円以上)は66件となり、最多だった2024年(64件)を上回って、過去最多となった。
業態別では、「病院」が13件、「診療所」が28件、「歯科医院」が25件で、3業態ともに過去2番目に多い件数となり、全体を押し上げた。
負債総額は242億1,900万円(病院:180億5,000万円、診療所:47億4,400万円、歯科医院:14億2,500万円)で前年(282億4,200万円)から14.2%減少したが、3年連続で200億円を超えた。倒産主因を分析すると、「収入の減少(販売不振)」が48件(構成比72.7%)で最も多く、「経営者の病気、死亡」(5件)、「設備投資の失敗」「経営計画の失敗」(各3件)が続いた。
病院の経営状況の悪化や診療所における経営者の高齢化、後継者不在などを大きな要因として、2026年も引き続き医療機関の倒産、休廃業・解散は高水準で発生し続けることが予想される。
一方で、2026年度診療報酬改定が3%を超える大幅引き上げとなることで、病院の収益改善がどこまで進むのか注目が集まる。