
株式会社帝国データバンクは、従業員の離職や採用難などによる人手不足を要因とする「人手不足倒産」の発生状況について、調査・分析を行った。
業種別では、建設業が初めて100件を超える
それによると、従業員の退職や採用難、人件費高騰などを原因とする人手不足倒産(法的整理、負債1,000万円以上)は、2025年に427件発生し、前年(342件)を85件、24.9%上回った。年間として、初めて400件を超え、3年連続で過去最多を更新した。
業種別では、建設業が113件にのぼり、初めて100件を超えた。また、物流業は52件となり、2024年4月から時間外労働の新たな上限規制が設けられた両業種は、いずれも過去最多となった。
その他、老人福祉事業(21件、前年比+7件)や労働者派遣業(13件、同+5件)、美容業(11件、同+2件)、警備業(10件、同+4件)など、労働集約型の業種で人手不足を理由とした倒産が増えた。
また、全体(427件)の77.0%に該当する329件が、「従業員10人未満」の小規模企業だった。こうした企業では、従業員1人の退職でもダメージが大きく、人手不足倒産につながりやすい実態が表れている。
集計期間:2025年1月1日~2025年12月31日
集計対象:負債1,000万円以上・法的整理による倒産
(坂土直隆)