合気道覇天会創設20年、フルコンタクト合気道選手権大会30回―藤崎天敬師範が追究してきた「立ち関節技による制御」と「自制心を学ぶ合気道」、第30回大会を開催
2006年の第1回フルコンタクト合気道選手権大会から20年。立ち関節技・投げ・当身・抑えを、抵抗のある対人環境で継続的に検証。国際合気道連合 フルコンタクト合気道 覇天会(宗家・筆頭師範:藤崎天敬)は、2006年から開催してきた「フルコンタクト合気道選手権大会」が2026年で20年を迎え、第30回まで開催されたことを受け、これまでの実戦検証の歩みと競技体系について改めて発表します。フルコンタクト合気道創始者であり、合気道家の藤崎天敬師範は、伝統的な合気道の型稽古を大切にしながら、組手・試合という抵抗のある対人環境を通じて、立ち関節技、投げ、当身、崩し、抑えなどの成立条件を継続的に研究してきました。
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2026年6月には横浜武道館で第29回大会を開催。さらに2026年10月4日(日)には、節目となる第30回フルコンタクト合気道選手権大会を横浜武道館で開催しました。
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↑左:第30回フルコンタクト合気道選手権大会 本戦トーナメント優勝者 右:藤崎天敬宗家
第30回大会で見られた合気道技による攻防
第30回フルコンタクト合気道選手権大会の本戦トーナメントでは、立ち関節技・投げ・当身・抑えなどを用いた総合的な攻防が行われ、逆手取り第二教抑えによる一本勝ち(立ち関節技によるギブアップ)が見られたほか、絡み回転投げによるポイント、当身では正面打ち、横面打ちによるポイント獲得がありました。
一方、当身を用いない乱取り試合では、第一教抑え裏による崩しから抑えへとつなぎ、立ち関節技による制御でポイントを獲得する場面もありました。型として稽古される合気道技法を、相手の抵抗や動きがある試合環境の中でどのように成立させるかを検証する、フルコンタクト合気道ならではの攻防となりました。
崩し競技では、崩しによってバランスを崩す技術を競い、体幹やバランス感覚、相手の力や動きに対応する身体操作が問われました。
演武では正面突き第一教抑え裏、片手取り四方投げ表が披露され、試合形式とは異なる形で合気道技が示されました。
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↑横面打ちによるポイント獲得|第30回フルコンタクト合気道選手権大会 本戦
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↑絡み回転投げによる有効ポイント|第30回フルコンタクト合気道選手権大会 本戦
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↑逆手取り第二教抑えによる一本勝ち(立ち関節技によるギブアップ)|第30回フルコンタクト合気道選手権大会 本戦
20年間、試合を「勝敗だけではなく技術検証の場」として継続
フルコンタクト合気道選手権大会は、2006年4月2日に神奈川県横浜市で第1回大会を開催しました。
以来、神奈川県立武道館、東京都中央区総合スポーツセンター、横浜武道館などで大会を継続。新型コロナウイルス感染症による中断期間を挟みながら、2026年までに30回を数えています。
覇天会では、試合を単に勝敗を決めるものではなく、型稽古で学んだ合気道技術が、相手が抵抗する状況でどのように成立するかを確認する「技術検証の場」と位置づけています。
距離、反応、崩し、立ち関節技、投げ、当身、抑えへの移行などを対抗性のある状況で検証し、その成果や課題を通常の稽古や技術体系へ還元してきました。
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試行錯誤を経てフルコンタクト合気道「ユニファイドルール」へ
20年間、一つのルールのみに固定してきたわけではありません。
初期から立ち関節技、投げ、当身、抑えを含む試合を行う一方、打撃への捌きを主眼とした試合、短棒への対応、防具を着用し顔面への掌打を認めた試験的ルール、後方から掴まれた状況を想定した離脱形式など、さまざまな条件で検証してきました。
こうした蓄積を踏まえ、2019年から現在のフルコンタクト合気道「ユニファイドルール」を採用しています。
現在の本戦では、立ち関節技・投げ・当身・抑えを統合的に扱いながら、打撃のみの攻防を目的とはせず、合気道技による崩しや制御、一本へつなげることを重視しています。
フルコンタクト合気道競技の3つの特徴―中核は「立ち関節技による制御と抑え」
フルコンタクト合気道競技では、主に3つの特徴を重視しています。
第一に、立ち関節技と抑えを競技の中核とすることです。相手を倒すことだけではなく、立ち関節技や抑えによって相手の行動を技術的に制御することを重視します。
第二に、打撃を捌き、合気道技へつなげることです。打ち合うことを目的とせず、相手の打撃を捌き、崩しや立ち関節技などへ展開します。
ユニファイドルールで採用している顔面への手刀打ちも、単に打撃技を加えることだけが目的ではありません。伝統的な合気道の正面打ち・横面打ちといった手刀による攻撃技法を抵抗のある対人環境で用い、その距離、タイミング、攻防への展開を検証する意味を持っています。
これにより受ける側も、正面打ち・横面打ちに対する捌きや入り身、崩しを、決められた型だけでなく相手が自由に動く状況で実践できます。
第三に、打撃への対応から立ち関節技・投げ・当身・抑えまでを一連の攻防として連動させることです。
当身や打撃は競技の最終目的ではなく、距離や反応を検証し、崩し、立ち関節技、投げ、抑えへ展開するための一要素として位置づけています。
一本についても、立ち関節技や合気道式の抑えなどによって相手が「参った」と意思表示するギブアップを重視しています。
覇天会では、相手を必要以上に傷つけることを目的とせず、技術によって相手の行動を制御する方向性を、フルコンタクト合気道の重要な特徴としています。
「吾勝」―自制心を学ぶ合気道
覇天会では、合気道に伝わる「吾勝(あがつ)」を重視しています。覇天会では「吾勝」を、自分自身に打ち克つこととして捉えています。
組手や試合でも、勝敗だけを求めるのではなく、感情や力を自ら制御し、相手を必要以上に傷つけない「自制心」を大切にしています。技術と精神の両面を磨くことが、覇天会の目指す合気道です。
型と試合を対立させない
覇天会では試合を行う一方、型稽古や演武も重要な稽古と位置づけています。
型によって姿勢、身体操作、崩し、技の理合や正確な動作を学び、組手・試合によって、抵抗や予測できない変化がある状況で検証します。
大会でも本戦だけでなく、当身を使用せず合気道技を競う「乱取り」や、少年部・親子・女性・一般会員による演武などを実施。第28回大会では、覇天会が整理・体系化した「伝統当身七本の型」の演武も行われました。
型と組手・試合を異なる役割を持つものとして併用し、伝統的な技術の習得と対人環境での検証の両立を図っています。
安全性にも配慮した競技設計
現在の競技では、顔面への手刀はポイント制とする一方、ボディへの当身はフルコンタクトで行い、ヘッドガード、レガース、ニーパッド、ファールカップなどの防具を使用しています。また、参加者の技量や年齢等に応じて、ボディプロテクターを使用することがあります。
重大な事故につながる可能性を考慮し、一部の捨身技などは競技から除外しています。これらのルールと防具を組み合わせ、安全性に配慮した競技設計となっています。
一方、武道・格闘技の対人競技である以上、打撲、捻挫などの負傷リスクを完全になくすことはできません。防具、競技ルール、審判による管理、参加者の技量に応じた運用を通じ、安全性と技術検証の両立に取り組んでいます。
「制御」から、その先の「掌握」へ
20年にわたる技術検証を経て、覇天会では近年、単に相手を倒すことではなく、「制御する」という合気道の方向性をより明確にしています。
競技上は、立ち関節技や抑えによって相手の行動を制御し、ギブアップによる一本を得る状態を一つの到達点とします。
さらに藤崎天敬師範は、その制御の中でも、必要以上の損傷を与えることなく相手の抵抗が収束する状態を理想として「掌握」という概念を提示しています。
これは試合における公式な医学的・客観的評価指標ではなく、覇天会が技術研究上掲げる理念上の到達目標です。勝つことだけでなく、「どのように制御して攻防を終えるか」までを研究対象とする考え方です。
デジタル・SNSプロモーションによる認知拡大
覇天会では、競技・技術研究に加え、フルコンタクト合気道の社会的認知向上に向けたデジタル・SNSプロモーションにも積極的に取り組んでいます。
2025年~2026年には幅広い層への情報発信を展開し、表示回数は累計約8,000万インプレッション(2026年9月時点・管理画面の実績値を当会集計)となりました。
また、合気道覇天会公式YouTubeチャンネルの累計再生回数は約950万回を達成いたしました。
フルコンタクト合気道創始者・藤崎天敬師範 コメント
「合気道には、型稽古によって学ぶことのできる優れた技術や理合があります。一方、相手が自由に抵抗する状況では、距離やタイミング、崩し、技の選択など、型だけでは分からない課題も出てきます。
私はそうした部分を組手や試合で確認し、その結果を再び合気道の稽古へ戻すという研究を続けてきました。
2006年の第1回大会から20年、第30回まで大会を重ねました。一度の試合で何かを証明するのではなく、長期間にわたって試行錯誤を積み重ねることに意味があると考えています。
フルコンタクト合気道は、打撃を目的とするものではありません。立ち関節技、投げ、当身、抑えを、抵抗のある対人条件の中でどのように使い、相手をできるだけ傷つけずに制御できるかを研究するものです。
そして、その実践を通じて『吾勝』の精神や、実力に裏付けられた自制心である『静かなる力』を涵養することも大切にしています。その先にあるのが、武徳による和合の精神の体現です。
伝統的な合気道が大切にしてきた万有愛護、吾勝、和合といった精神を現代にどう活かすか。競技を大切にしながらも競技だけにとらわれず、幅広い取り組みを重視しています。
今後も型と組手・試合の双方を大切にしながら合気道の技術を研究し、そこで得た知見を護身術講習会を通じて社会一般に還元していきたいと考えています。」
20年間の主な歩み
2006年
第1回フルコンタクト合気道選手権大会を横浜で開催。
2007年~2018年
神奈川県立武道館、東京都中央区総合スポーツセンターなどを中心に大会を継続。本戦や乱取りに加え、打撃捌き試合、武器への対応の試合、護身的状況を想定した試合、防具を着用し顔面掌打を認めた試合など、複数の条件で技術検証を実施。
2019年
第24回大会。それまでの知見をまとめ現在につながるフルコンタクト合気道「ユニファイドルール」を採用。
2022年
新型コロナウイルス感染症による中断期間を経て、第25回大会を開催。
2023年~2025年
第26回~第28回大会を開催。ユニファイドルールによる試合とともに、乱取りや演武などを実施。
2026年6月
第29回フルコンタクト合気道選手権大会を横浜武道館で開催。
2026年10月4日
第30回フルコンタクト合気道選手権大会を横浜武道館で開催。本戦トーナメント(ユニファイドルール)、乱取り、新たな「崩しルール試合」、合気道演武を実施。
第30回フルコンタクト合気道選手権大会 開催概要
大会名:第30回フルコンタクト合気道選手権大会
開催日:2026年10月4日(日)
会場:横浜武道館 武道場
主催:国際合気道連合 フルコンタクト合気道 覇天会
主審:藤崎天敬師範
実施内容
- 本戦トーナメント(合気道組手・ユニファイドルール)
- 乱取りトーナメント(合気道技のみ・当身なし)
- 崩しルール試合
- 合気道演武
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藤崎天敬師範 プロフィール
合気道家。国際合気道連合 フルコンタクト合気道 覇天会 宗家・筆頭師範。フルコンタクト合気道創始者。
小学2年より合気道を始め、伝統的な合気道から実戦合気道まで幅広く研鑽。打撃を含む実戦形式の合気道の選手として、他団体主催の大会で本戦優勝3回、準優勝1回などの競技実績を持つ。
また、テレビ番組等に合気道・護身術の指導者として出演し、番組出演者や著名人への指導も行うなど、メディアを通じた合気道の普及活動にも取り組んできました。
2002年に横浜で合気道藤崎道場を開設し、2006年に合気道覇天会を創設。同年、第1回フルコンタクト合気道選手権大会を開催。
以来、型稽古を基盤としながら、組手・試合によって技術を検証する「フルコンタクト合気道」の研究・指導を続けています。近年では無料護身術講習会を通じ、試合や技術研究で得た実践的知見を社会に還元する活動にも力を入れています。
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国際合気道連合 フルコンタクト合気道 覇天会について
2006年に藤崎天敬師範が創設した合気道団体。
伝統的な合気道を基盤とし、型稽古に加えて組手・試合による実践的な検証を行う「フルコンタクト合気道」を研究・指導しています。
立ち関節技、投げ、当身、崩し、抑えなどを対抗性のある環境で研究するとともに、フルコンタクト合気道選手権大会を継続開催。2006年の第1回大会から20年を経て、2026年10月に第30回大会を開催しました。首都圏を中心に各地で教室を展開するとともに、全国各地で講習会や護身術指導などを実施し、フルコンタクト合気道の普及・研究活動を行っています。
注記・免責事項
本リリースにおける「実戦検証」「技術検証」等の表現は、組手・試合など抵抗のある対人環境における技術研究を指すものであり、実際の犯罪・暴力事案等における有効性を保証するものではありません。
「制御」「掌握」等は、覇天会における技術・理念上の概念であり、医学的・科学的な評価指標ではありません。
本競技は安全管理に配慮して実施していますが、対人競技である以上、負傷リスクを完全になくすものではありません。また、本リリースに記載する実績・記録は、覇天会が保有する資料に基づくものです。
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