
株式会社帝国データバンクは、法的整理(倒産)となった企業のうち、原油や燃料、原材料などの「仕入れ価格上昇」、取引先からの値下げ圧力などで価格転嫁できなかった「値上げ難」などにより、収益が維持できずに倒産した企業を「物価高倒産」と定義し、集計分析を行った。
最も多いのは、「原材料」要因の倒産
燃料や原材料などの「仕入価格の上昇」を価格転嫁できず、収益性が悪化して経営が行き詰まる「物価高(インフレ)倒産」の増加が続いている。
2026年上半期(1-6月)における「物価高倒産」は556件発生し、前年同期(449件)から23.8%・107件増加し、半期としては集計を開始した2018年以降で最多を更新した。このうち、6月は113件発生し、単月でも過去最多だった。
要因別(重複含む)にみると、最も多いのは「原材料」要因の倒産で255件を占め、上半期全体の45.9%を占めた。前年同期(198件、57件増・28.8%増)を大幅に上回り、過去最多だった。
次いで多かったのは「人件費」(145件)で、前年同期から29.5%・33件増加し、「原材料」同様に過去最多となった。
人件費由来の物価高倒産は、2024年から急増し、要因別では「エネルギー」(106件、構成比19.1%)を上回った。
(坂土直隆)