
帝国データバンクでは、企業概要ファイル「COSMOS2」(147 万社収録)の中から、2018 年~2023年の各年において、業績が判明している「パチンコホール経営法人」を抽出。法人数や売上高合計、損益について調査・分析した。
売り上げは下げ止まりの兆しも、法人数は大幅減少
それによると、2023年の売り上げが判明したパチンコホール経営法人数は1,336社となった。2022年より172社(11.4%)少なく、2018年の2,192社から5年間で856社、約40%減少した。
2023年の総売上高は11兆1,525億円となり、対前年比で1.9%減少した。コロナ禍の2021年は、休業要請等、通常通りの営業活動ができなかったことにより、経済活動が回復するつれて、減少幅は縮小している。
また、社数が大幅に減少する一方、総売上高が微減にとどまっているのは、店舗の売却・買収が進み、運営法人の淘汰が進んでいること、コロナ禍の収束やスマスロのヒットにより、売り上げを回復させている業者が一定数あることが考えられる。
しかし、同社によると、2024年は廃業が増加、淘汰が進む可能性があるという。手元資金の有無が業績の明暗を分け、二極化が鮮明となる一年になりそうだと分析している。
(坂土直隆)