
株式会社帝国データバンクは、2024年に発生した「コンプライアンス違反倒産」について、調査・分析を行った。前回は、2024年4月22日に発表。
業種別では「サービス業」が122件で最多
それによると、2024年の「コンプライアンス違反倒産」は388件となり、2023年を37件(10.5%増)上回った。3年連続で前年比増となり、2年連続で300件を超え、過去最多を記録した。
業種別(大分類)にみると、「サービス業」が122件(構成比31.4%)で最も多く、「建設業」が68件(同17.5%)、「小売業」が54件(同13.9%)と続いた。
また、中分類でみると、主に広告代理業者やソフトウェア業者等が含まれる「広告・調査・情報サービス業」(50件)が最多で、次いで道路旅客運送業者や道路貨物運送業者などの「運輸業」(38件)、老人福祉事業者や産業廃棄物処分業者などが含まれる「その他のサービス業」(33件)が続いた。
2024年の全国企業倒産件数は9,901件(前年比16.5%増)となり増加傾向で推移するなか、コンプラ違反倒産も3年連続で前年を上回り、倒産全体の約4%を占めた。
2025年に入ってもなおコンプラ違反倒産が散見されており、引き続き増加傾向で推移すると同社では予測している。
(坂土直隆)