
株式会社帝国データバンクは、2025年上半期の企業倒産件数(負債1,000万円以上の法的整理が対象)について集計し、分析を行った。
『不況型倒産』の合計が4,029件で、全体の8割
それによると、2024年上半期の倒産件数は4,887件(前年同期4,006件、22.0%増)と、前年同期に比べて881件多く、2年連続で前年同期を上回った。2014年上半期(4,756件)以降で、最多となった。
業種別にみると、全7業種中6業種で前年同期を上回った。『サービス業』(前年同期958件→1,228件、28.2%増)は15年ぶりに1,200件を超えた。『小売業』(同834件→1,029件、23.4%増)では、「飲食店」(同378件→435件)が2000年以降で最多となった。
主因別にみると、『不況型倒産』の合計が4,029件で、全体の8割を占めた。「経営者の病気、死亡」は、2000年以降で最多となった。
態様別にみると、「破産」は4,595件発生し、2015年以来9年ぶりの4,000件超となった。
規模別にみると、負債「5,000万円未満」の倒産が2,898件で、小規模な倒産増加が目立った。
集計期間:2025年1月1日~6月30日
発表日: 2025年7月8日
集計対象:負債1,000万円以上、法的整理による倒産
(坂土直隆)