
株式会社帝国データバンクは、「ラーメン店」の倒産発生状況について、調査・分析を行った。
「小規模・個人店」で淘汰が続き、資本力のある「中堅規模以上」の事業者との格差が鮮明に
それによると、2025年1-9月に発生した「ラーメン店」経営業者の倒産(負債1,000万円以上、法的整理)は、46件(速報値)となった。
年間で最多を更新した前年同期(60件)と比較すると、14件・2割超減少し、4年ぶりに前年から減少した。
個人店の閉業などを含めると、実際はより多くのラーメン店が市場から退出したとみられるものの、ラーメン店の倒産が急増した「大淘汰時代」からは、一服傾向がみられる。
また、2025年のラーメン店倒産では、資本金「100万円未満」企業の占める割合が約半数を占めた。特に「小規模・個人店」で淘汰が続き、資本力のある「中堅規模以上」の事業者との格差が鮮明となった。
集計期間:2000年1月1日~2025年9月30日まで
集計対象:負債1,000万円以上・法的整理による倒産
「ラーメン店」とは、飲食店業態のうち「ラーメン」メニューの提供を行っている事業者が対象
(坂土直隆)