
株式会社帝国データバンクでは、信用調査報告書ファイル「CCR」(200万社収録)など自社データベースを基に、2023年10月-2025年10月の期間を対象に、事業承継の実態について分析可能な約27万社(全国・全業種)における後継者の決定状況と事業承継について分析を行った。
後継者問題は、全体的に改善傾向が続く
全国の全業種約27万社を対象とした2025年の後継者動向を調査した結果、後継者が「いない」、または「未定」の企業は13.8万社となり、全国の後継者不在率は50.1%となった。
前年(2024年)から2.0ポイント(pt)低下し、7年連続で前年の水準を下回ったほか、2016年調査以降の過去10年間では、最高だった2017年に比べると16.4ptの大幅低下となった。日本企業の後継者問題は、全体的に改善傾向が続いている。
また、中小企業の後継者不在率を、企業の「主要取引金融機関(メインバンク)」別にみると、2025年では「メガバンク」が44.2%だったほか、事業承継支援に注力する「政府系金融機関」も42.3%と、いずれも低水準で推移した。
他方、「信用金庫」(57.9%)、「信用組合」(56.2%)は、いずれも全国全業種平均(50.1%)を大きく上回る水準だった。
(坂土直隆)