
株式会社帝国データバンクは、「学習塾」の倒産動向について、調査・分析を行った。
1億円未満の小規模倒産が35件と、大半を占める
それによると、2025年1-9月に発生した学習塾経営事業者倒産件数は37件(負債1,000万円以上、法的整理)で、同期間として過去最多となった。
倒産した37件を負債規模別にみると、1億円未満の小規模倒産が35件と大半を占めた。
負債額が1億円を超えたのは、予備校のフランチャイズ事業を展開していた(株)CS管理会社(旧商号:(株)松尾学院、3月特別清算、兵庫県。2024年設立の(株)松尾学院に事業譲渡)の約7億円。
そして、大学受験予備校「ニチガク」を運営していたが、受験シーズン直前に教室を閉鎖した(株)日本学力振興会(1月破産、東京都)の約1億7,100万円の計2件。
また、倒産件数は都市部で急増しており、「東京都」が10件で最も多く7件の「大阪府」が続く。都市部の中小事業者の倒産が増加している背景には、少子化に伴って他社との競争が激化していることがある。
(坂土直隆)